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ベップアートマンス2013「ふれてほしくて」を終えて 
久々の更新。いろいろとあってブログにまで手が回りませんでした(´・ω・`)
11月2~4日、ベップアートマンスのプログラムとして「ふれてほしくて~見えないものを見るサウンドインスタレーション~」やりました。頑張った~\(^o^)/
その後北高架下商店街にて終了報告というかなんというか、まあレポート的なものを展示させていただけるということでちょっと長いですが文章を書きましたんでそれをそのままアップしたいと思います~



ベップ・アート・マンス2013公式プログラム
ふれてほしくて
~見えないものを見るサウンドインスタレーション~
                  を終えて



点字はおもしろいツールだと思う。
中学生の時
モールス信号をいっぱい覚えようとしていた時があった
テスト時間余った時間
机をトンツーと叩いて斜め前の席の友達と交信して
(突撃せよとかSOSとか意味のないやりとり)こっそり笑いあってた
自分の暗号を考えたりもした

衛藤くんが点字を打っているとき、これだと思った
普通の人にはわからないメッセージ
真っ白な紙に打たれた点に
規則があり意味がある

こんなに面白いものはないと思った
まして衛藤くんってやつは
これを触るだけで解読するのだから
失われた超古代文明の文字を解読するぐらいロマンがある

点字だけで書かれた詩集をつくりたい。

しかも全編書き下ろしで、絶対活字では出さない
きっかけはそんな閃きだった
点字の詩集がぽんとあってもだれも見向きもしないだろう
そんな懸念も同時に浮かんだ
およそ半年間くらいこの名案を懐でぬくめた
アートマンスの話を聞いて、
これに乗っかってやろうとちょっと軽いノリみたいなのもあって

でも何をどうすればよいか
車いす一人と盲目青年が一人
そして荒唐無稽な思い付きじゃ
さすがに力不足だし

衛藤くんは音の世界で生きてる
なら音に精通した人がいい
じゃあアートマンスといえばあの人でしょと思い
日名子英明さんがいるレントレックの扉を叩いた

私たちのちんちくりんなアイディアに
日名子さんは面白いと言ってくれた
最初は受け入れてもらえぬのではないかと恐る恐るだったが
やがて話はどんどん膨らんで
さらに面白いものになっていった


”サウンドインスタレーション”


日名子さんが唐突に発した言葉。
聞いたことのない言葉に私と衛藤くんは顔を見合わせた

要するに、空間や音を使って表現をするということらしい
今回の展示を表す言葉だ
カタカナ語のスタイリッシュな舌触りに
我々はかなりテンションが上がった

それが確か今年の6月
それからいろんなことが動き出した

私は衛藤くんの詩を書くため
とにかく衛藤くんに付きまとった
たぶんすこしうざかったんじゃないかと思う
でも彼の話、いや、話だけじゃなくて
声や、態度や、しぐさや
とにかく衛藤くんのいろんな部分を見ているうちに
こいつは面白い奴だなと感じた

どこまでも素直で自然
自分自身が快適であることに貪欲
なので
こちらが気を使う必要が一切ないと思えるくらい
いい意味でも悪い意味でもストレスフリーなやつだった

話が少しそれてしまったが、
2か月ほどかけて私は彼を見、考え、5編の詩を書いた。


ここにいるのは私の中の衛藤宏章。

あたりまえだけどすべてを理解することはできない
想像しているだけだから
けして私の中に本物の衛藤宏章がいるわけじゃない

今回書いた詩は
すべて衛藤くんの情けないところを切り出して書いている
情けない自分を隠さない
これが衛藤くんの最大のチャームポイントだと思う

情けない衛藤くんにとって
この社会はあまりにも理不尽
そのなかで
いらだったり、悲しんだり、しょんぼりしたり、つよがったり、
でもなんだかんだいって楽しんでいる。

今回は「楽しんでいる衛藤宏章」は直接的に出て来なかったけど
(それは私のせい。くらいから)
その部分は詩集の最後の詩に彼自身の声で表現されている。
「機嫌よう生きちょん」は
彼が熱く語っていた言葉をそのまま詩に整えてみた
書いたのは私だけれど
書いていること
朗読でのニュアンスは
まさに衛藤宏章本人のもの。


ついでに一番最初の「いろはうた」
これはイントロダクション。
最初に「いろはにほへと ちりぬるを~」
と いろはうたをそのまま書いているので
順番を数えれば点字を自分で解読できるしくみ。

これは「いろはうた」を私なりに意訳してみた詩。
最近ジブリ作品をDVDで見返していて
「耳をすませば」を初めてまともに観て
「カントリーロード」の歌詞の訳に心惹かれ
自分もちょっとやってみたくなった。
衛藤くんにはあんまり関係ないけど…



展覧会用の作品を作るべく
別府市街地を巡り
電車に乗って大分まで
衛藤くんと日名子さんと
音を集めに行った

耳をすませて街を歩くと
別府がいかに静かな街なのかがわかった
大分の駅周辺は
耳をすませているとかなり疲れる
衛藤くんがうるさい場所が苦手なのは
理屈でわかってたつもりだったけど
今回の音集めで身に沁みてわかった
このかんじは4編目の詩を聴くと
ちょっとわかると思う
ちなみに衛藤くんは鉄ちゃんで
鉄道大好き
電車に乗るだけで興奮している
今回の作品にも
列車がたくさん出てくる
特に3編目
これは本人の趣味です
なので詩集の表紙にも列車をあしらってみた

それから日名子さんが音をミキシングして
衛藤くんが求める形へと作りこみしていった
電車の音はだいぶこだわりがあったみたい
ラストの電車の扉が閉まるとこなんかは
はじめて聴いたとき鳥肌が立つくらいだった
ATMの無機質な音や子供の声、高等温泉のコンデンサ、白杖をつく音
細部まで作りこんでいるから
何度も聴いてみてほしい

朗読
これに関して言うと
私はまったくの素人なので
実はすこし恥ずかしい
おまけに年中慢性的に鼻炎で
若干鼻声
だからあんま突っ込まないでね
衛藤くんの朗読については本人に直接聞いてみてください

そして詩集製本
こんぺき出版の本業みたいなところでもありますが
いや~とても大変だった。いろいろありすぎて書くのがめんどうくさい。
点字プリンタがうちにも欲しいね。

本番は3日間あったけど
当初目標は何にも考えず来場者数150人とか言ってて
でも考えてみたら
1回鑑賞するのに30分 諸手続きを含めると40分以上かかる
時間は1日6時間
人は最大9人同時に入れるけどベストは6人以下
だいぶかつかつですね……
60人は来てほしいねというかんじでした

スタッフがたくさん必要で(当の本人たちはまともに動けないし)
はじめてのことだからお客さんが何人来るかなんて予想もつかない
いろいろとてんてこ舞いな中で
3日間のシフトを組みマニュアルをこしらえて
だいたいをイメージしながら
ほんとスタッフの皆さんは素晴らしい仕事ぶりでした
程よくアドリブが効いていて
臨機応変、そして迅速な対応
みんな思うこといろいろあったでしょうけど
誰しもが黙々とやってくれました
自分が一番テンパってたかも

三日間お昼は
ぽっぽおじさんのからあげ弁当だったのだけれど
これけっこうおいしいね。量もちょうどよくて
また食べたいです

結局3日間の来場者数は97名
1日30名ちょいのコンスタントなかんじの客入りで
ちょうどよかったと思います
これ以上増えたらさすがに回らなかった
多い時で20分待ちのお客さんがいました

企画、作品制作から製本やら設営・当日受付、後日のもろもろまで
全部しょい込むのは結構大変だった
特に普段はひとりないしはふたりくらいで動いていたので
3人以上となってくると連携が大変だ
でもその分できること、つくられていくものの幅が大きくなるのは快感だった

まだ、終わってないことは山ほどあるし
これから発展していくためにやることもいっぱいある
こんなに私が充実してるのはみなさんのおかげ。
関係者の皆さん、当日来てくださった方々、
そしてこれを読んでくれているあなたに感謝。

最後に宣伝。
展覧会は終わってしまったけれど、
詩集はまだ在庫があります。
なによりこの詩集にはかなり思い入れが強いので
ぜひ手に取ってほしい。
レントレックの日名子さんにお願いしたら
CD聴かせてもらえると思います。
点字がわからなくてもいいので
英語がわかんないのに洋楽を聴くような感じで
聴きながらふれてみて。
その先に何があるかはつくってる本人もわからないんだけれど
でも難しいことじゃないんです。
目をつぶってふれてほしい。

それではまた
どこかで会いましょう


2013.11.25 豆塚エリ
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